就活を振り返る(後編:適性あるSE職で就活した話)
自分の行った就活について全体の振り返りの後編です。
- 就活を振り返る(前編:営業適性のない人間が営業職志望で頑張った話) - 新卒でSIerになる人
- 後編:適性のあるSE職にシフトした話(ここ)
前編では営業職志望で就職活動をして、とことん落ちてきた話をしました。そこで、後編では適性があるSE職志望に方針を変えた話です。就活生向けの書き方をします。
そもそもSEてなんだろうか?
まずはSEについて説明。
SEはシステム・エンジニアの略称で、日本のIT業界では広く使われている言葉です。
しかし、内定もってる私でもSEてどういう仕事かと聞かれると説明が困ります。理由としては、各企業のSEに求める役割の違い、各人の立場や時期で仕事内容が変わるから。
システム開発(システムインテグレーション)プロジェクトに求められる仕事は多種多様で大量です。数百人単位で1、2年という月日がかかるシステム開発ですから、それに関わる人々は分業します。このためSE一人一人の仕事内容が変わっていきます。
また、システム開発は上流工程と下流工程と分業されますが、上流工程のSEはシステムの要件定義(仕様の確定)とプロジェクトのマネジメントを行い、下流工程のSEは要件定義を元に作られた設計図を元にプログラミングをします。後者の場合、PG(プログラマー)と定義する会社もあれば、SEと言う会社もあります。
ほかにもできあがったシステムの運用保守を行うSE。
ユーザのサポートをするSE(サービスエンジニアの略称でSEといったり)。
ネットワークエンジニア(NE)と言われる職種もSEとひとくくりにしていたり。
各企業の得意とするSEがあって(ややこしいw)、就職説明会では、その企業がどのタイプのSEが得意なのか見極めることから意識することがおすすめです。(後日個別記事化するかも)
とにかくSEという言葉の説明は難しい(笑)
SEの適性って何?
上述のように様々なタイプのSEが存在する中で、SEの適性として絶対解はないと思います。しかしある程度の共通した適性はあると思います。
それが、
- 最低限のコミュニケーション能力
- 論理的思考
- 勉強し続ける力(好奇心)
- 協調性
の4つです。
最低限のコミュニケーション能力
ほぼすべてのSEに求められるのが最低限コミュニケーション能力なのは間違いない。100人、200人、時に1000人単位でプロジェクトを進行するチームでの仕事です。そのため報告連絡相談といった、意思疎通が求められる場面が大量にあります。
また、SEでも立場の違いによって、求められるコミュニケーション能力も異なってきます。お客様と直接言葉を交わして、システムで実現すべきニーズを明らかにし仕様に落とし込んでいく上流SEは、高いコミュニケーション能力が必要です。一方で、下流工程ではお客様と直接会話する必要がなく、同僚や上司とのコミュニケーションが出来ればいい。普通のコミュニケーション能力があれば成立します。
ただし、出世したいならば、コミュニケーション能力を鍛えていくことが近道です。
論理的思考
就活をはじめると頻繁に耳に・目にする言葉です。ロジカルシンキング、垂直思考ともいいます。垂直思考でイメージするとわかりやすいかもしれない。下から上へと話の筋道を積み上げていく。これが垂直思考・論理的思考ですね。
システム開発においても論理的思考は重要です。論理的思考が苦手な人がSEの仕事をするとなると、非常に苦労することになると思います。プログラムはロジック・論理的に組み立てられています。ロジックな世界です。だから、このロジックな世界に思考が対応できないと苦しいと思います。
勉強し続ける力(好奇心)
上記2つよりは大事ではないです。しかし、勉強し続ける力がないとSEとして仕事するのがつらくなっていくと思います。SEは勉強することが多いです。変化の早いITのことを勉強していく必要がありますし、客の業務についても理解していく必要がある。好奇心をもって勉強し続けられるならば、SEという仕事が楽しいかもしれません。
協調性
学生として定番になっている自己PRでの協調性は、和を乱さない程度に主体的性をもって行動し、周りを巻き込んでチームに正の結果をもたらしたというものが多い印象。少し言い換えれば、誰かが、チームが苦しんでいる時に他人事でなくて、自分ができることを見つけて行動する。そんなやさしさが多くの企業が求めている協調性です。
これはSE(というよりもチームでの仕事)でも大事ですが、言われたことだけをやるのではなくて、自分ができることを少しずつみつけて行動していく。そんな人材を企業は求めています。
話を就活の話に戻します。
前編で書いたように、7月半ばまで営業職志望で就活して全滅していました。
そこでSE志望にシフトさせました。
自身の強みとSE適性の強み
就活を始める前から、SE適性があるだろうことは自覚していました。
様々なチームで動き結果を出してきたこと、ITに多少でも触れていること。適性検査でも研究職、コンサル、SEあたりの適性が高い結果だったこと。
そしてESでの記述と面接を通しての、
最低限のコミュニケーション能力
論理的思考
勉強し続ける力(好奇心)
協調性
などを説明できた。何より志望動機がぐっといいやすくなった。
あとエクセル経験の受けがよかったw
営業志望の時は、これまでの経験→営業やりたい、という繋がりが不自然でした。経営企画をやりたいを営業で包み隠そうとしたわけで、どこかずれていた。そしてそもそも営業する人としての適性がなかった。営業志望で就活を続ける場合、営業よりの経験をチョイスして話を膨らませればよかったといえば、それまでですが、それはしたくなかった。
SE志望の時、これまでの経験→SEということを面接官に納得させやすかった。
これもあって、1つ目の内定が8月頭に。内定承諾した会社が8月末に出て、就職活動を終了しました。
遠回りした就活だった。
SEとして働きたいとは思ってなかった。だからSIerでも営業職志望で就活をしていた。SEになるのが嫌だったのは2点あった。
- ワークライフバランスが崩れやすいこと
- 受け身であること
今は、上の2つの点についても納得してSEになる。
率直に最初からSE目指していれば、6月に入る前にもっといい会社から内々定がでていた自信はある。
総括すると、自己PRでアピールする強みを自分のしたい職種に合わせなければ内定が遠ざかる。学生が思う以上に面接を通して、人間性は表れて、適性があるかどうかはかなり見極めがつく。
自分の適性がある職種で就職活動すれば、あとはその企業に縁があるかどうか。
適性検査もなかなか馬鹿にならない指針になります。
最後に
思ったように上手く文章化できませんでした。文章を書くこと自体には慣れているのですが、このブログ用のコツはつかめていません。そのうち自分なりの形式を確立していくと思いますけれど。
このブログの今後としては、しばらく就活のことを中心にしていきたい。ネットの表層にある万人向けのサイトにあることは、そのようなサイトにまかせます。ちょっとニッチな視点でニッチな記事を書いていきたいなーと思います。
******
本記事の内容は、筆者の主観です。間違ったこととか誤解を招くことを書いているかもしれません。是正した方がいい内容があれば、指摘していただけると幸いです。