新卒でSIerになる人

思ったことのアウトプットとして。新卒採用学生向けの就活情報と自身のSEとしてのキャリアについて。

就活を振り返る(前編:営業適性のない人間が営業職志望で頑張った話)

就活を振り返る(前編:営業適性のない人間が営業職志望で頑張った話)

>自分の行った就活について全体の振り返りです。

長くなるので前後編に分けます。

  • 前編:営業職適性のない人間が営業職志望で頑張った話
  • 後編:適性のあるSE職にシフトした話(予定)

未来の自分への備忘録と17卒とか18卒とか未来の一部の学生への1参考資料ぐらいの気持ちで書いていきます。1つアドバイスをするとなると、自分の強みと職種の強みのマッチが非常に大事というお話。

 

まず、就活生が記事を読むにあたって知っておいた方がいいだろうなーという自分のスペックを整理しておくと、

  • 日本の大企業選考の入り口に立てる学歴(地方国公立、MARCH・関関同立レベル)
  • 文系大学生(浪人あり)
  • 学生時代頑張ったことあり
  • 意識高い系に分類される人間(もっと意識高い人間山ほどいるけど)
  • ボランティアとか海外留学とかなし
  • 勉強頑張ってる系の文系
  • 英語スペック微妙(アピール材料として失格です)

という感じでしょうか。

こんな私の就職活動は、かなり苦戦しました。

第1志望業界が化学素材メーカ。
第2志望業界がSIer
と設定して、どちらも営業職志望で当初は選考を進めました。

選考を受けたのが化学素材を中心にBtoBメーカーで30~40、SIerで20ぐらい。例外も5ぐらい(国立研究開発法人とか)
計50~60社ぐらいでしょうか(途中からもう記録に残していない)

「50社程度で!」という意見もありそうですが、比較的売り手市場の17卒であり、
かつESも適性検査もGDやGWの通過成績良好。3月からぼちぼち(インターン含めたら12月から)面接を経験していて、面接が下手だという自覚はあったものの、修正していけばいけると思っていた。

業界最大手から中堅までの持ち玉でどこかに滑り込めるという期待があった。

が、内々定解禁日だった6月1日を迎えて2週間ぐらいで、ふたを開けてみると最大手の本命企業たちは全滅し、中堅どころも結果を残せない状況に。

6月末になると、第一志望業界だった化学素材メーカが全滅して、SIerの営業職も全滅。

能力はある。自分に自信もある。でも内定がでない。

 さてどうしようと途方にくれました。

今だから内定がでなかった理由がわかります。

 

1:採用数が極めて少ない業界・職種のフィールドで戦っていたこと。

化学素材メーカは、最大手群でも文系採用数2、30人。私の学歴での採用枠は1、2人の世界だった。

SIerも営業職採用はかなり少ないということ。採用計画のうち多くて1割ぐらいでしょうか?

 

こんなフィールドを主戦場としていたので、銀行とか金融の大量採用業界に比べると分の悪い戦いしていました。

でも、もっと根本的な理由があった。

 

2:自分のアピールする強みと営業職に求められるもの強みが違ったということ。

そもそも、私は営業職をしたいわけでないのに営業職志望で就活をしていました。
「えっ?」「矛盾していない?」と思われるかもしれないけど、戦略的に営業職志望だった。私の場合は、この戦略が裏目に出ましたが、決して間違っている戦略でもなかったと思います。ここら辺は別エントリーにも書きたいなーと思いますが、ここでも簡単に。

まず、私は化学素材メーカで経営企画をしたかった。化学を使って社会貢献(というより社会課題の解決)をしていけると思ったし、経営企画で会社の研究開発の方向性、事業の方向性を作っていきたい。そう考えていました。

でも、新卒採用で経営企画をしたい、というアピールは非常に危険だと思った。

いろいろ思い描いてそれを実現させていきたい、泥臭い業務があることも理解していた上で経営企画に進みたい。

と思っていて、

研究職は文系なので不可。消去法で営業職か経理や人事や総務、IRとか。

経営企画に比較的近いと思うIR(広報)も興味はありましたが、新卒でIR志望で面接官を納得させる自信がなかった。

経理職も有力候補ではありましたが、簿記もとっていないし、経理という仕事を進んでやりたいとは思わなかった(配属で経理になるのは構わないと思っていた)

人事や総務もやりたいと思わなかった(配属されたらやるけれど……)。

ついでに社内SEやユーザ子会社という選択肢も一応ありましたが、選択しなかった。

 

消去法で営業職だった。

 

「思い描いたことを実現させていきたい」を営業として売り込んでいける。社会のニーズを営業として感じ取れる。経営企画へのステップとして、ファーストキャリアとして営業職は魅力的でした。

また、採用数の少ない業界でしたので、営業職志望でアピールすることも効果的だと思った。他社比較、なぜ志望しているかという説明するときに、営業職志望は理由を考えやすかった。

営業職志望で就活を進めることに、1つの懸念点を除いて問題は全くないと評価していました。

この1つの懸念点が致命的だったんですけどね。

それは、

 

営業適性がなかったということ。

少数精鋭の大企業は、営業適性がいまいちと評価される人間をわざわざ採用する理由がないということです。また、ミスマッチ(転職されること)を嫌います。

だから営業職志望で入社志望してきている人間が、営業職適性がいまいちだと、企業に採用しない理由を与えます。それを覆すスペックがあれば別でしょうが、それは帰国子女の旧帝大とか海外大学で学位持っているとか、それぐらいのスペックが必要だったと思います。わたしの学歴含めたスペックでは到底無理でした。

 営業適性がないのに営業職志望にどう考えていたか?

営業が特に向いている人間でない自覚はありました。でも、営業ができる、と考えていました。しかし、前述の通り、大企業はわざわざ営業に向いていない人間を採用する必要がありません。

ちゃんと学生のことを考えている中小企業でも、営業は向いていないと思ったら落としてくれますし、採用されても営業に配属されないと思います。

実際にある中小化学メーカーで、面接30分の予定が55分ぐらいに伸びて(中小はここらへんおおらかですw)、自分の能力とか価値を十分に理解してもらえたと思います。

 

でも、落ちました。

正直通過しないわけがないという感触だったので、非常に驚きました。同時に、営業適性について考える大きなきっかけとなった出来事で、自分の中でこの会社に落ちた価値は十分にありました。

その中小メーカーの採用が営業職の募集で、私も営業職志望で応募した。 面接の中で、営業を経験したあとにスタッフ部門に異動になるかもしれないよ、ということも聞いていて、それは構わないと言いました。けど、営業職適性のない私を営業職採用の募集で採用することはなかった。経営体力がそこまでない中小は、ここらへんシビアだと思います。

 

だから、

 「営業ができる能力」ではなく「営業適性がある」と思わせる人間性をアピールする必要があります。

 

このことを理解しつつありましたが、その時期には営業職志望の勢いは非常に衰えつつありました。いろいろ理由はあります。

ただ、

自分に強みに自信があった、それを無理やり営業よりの強みに摺り寄せるのがいやだった。

という理由もあった(ここらへんも営業職で採用されない理由ですw)。

 

前編は以上です。

総括すると、化学素材メーカの経営企画したいけど、就活の戦略として営業職志望で選考に進んだ。でも営業職が適性のない人間だったため戦略が裏目に。営業職志望の場合「営業ができる能力」ではなく「営業適性がある」と思わせる人間性をアピールすることが内定への近道!

 

後編は自身の適性があると思ったSE職で選考を受けた話の予定です。

 

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P.S. いろいろデザインいじってみているけど、文章をはじめからhtml記述した方がきれいでソースもきれいになりそう、
と思いつつhtmlタグ一つ一つ記述するの面倒だなーと悩み中